蔵の美術館 -土壁と油絵と大梁の美しい空間-


蔵 焼き板

ー外観 焼き板とガラス戸ー

 

下屋部分は焼き板を新しく貼り直し、内部が見えるように

新たにガラス窓を木製枠で入れてます。

蔵内部 個人美術館

ー個人美術館としてー

 

油絵を主に個人美術館として絵画を展示しています。

なるべく昔の風合いを残して土壁はそのままにしています。


三和土 土間 蔵

ー三和土ー

 

土間は昔からの三和土仕上げ。

屋根や屋根構造は新しく補修した部分もありますが、なるべく昔の姿の内部を残してあります。

蔵内部 リノベーション

ー補強柱ー

 

古い床柱で梁の支えとして補強しています。内部が外から見えるようにガラス窓を入れてますが枠材なアルミなど金属は使わないでホワイトアッシュ材を枠を造っています。

漆喰壁 蔵 入口

ー漆喰壁ー

 

壁も最低限の補修にとどめ、少し暗い蔵の内部と対照的に下屋部分は明るいイメージを造っています。


新しいから美しい、古いからいい、ではなく  ほんとうに美しい建築は時間の概念を超える。
建築の美は空間や素材から生まれることで目や肌で感じることであり、新しさや古さで計ることは意味がない。
昔を復元その理由
昔の姿がいいから復元する、そうではなく この蔵に絵画を飾る、収蔵する ことに
ふさわしい素材を選ぶことを詰めてゆくと既存の素材を復元することが一番いいと思った。
採光を得るために開口した壁の土を穴のあいた粗壁の仕上げ補修に再利用する。
外部建具は金属製は使わないで木製枠と木製建具にこだわる。
腐食した構造部材はだめな部分は取り除き それ以外は極力利用する。
油絵が土壁や古木を魅せ、また古い土壁や柱、梁が油絵を美しく際立たせる。