美観地区・京都・準防火地域
ー和室 矢竹の桟の障子ー
京都の中京区の中心部の和の家
建物の内部も和の家として正面の格子の土間につながる和室は壁床をつくり花器を掛け、さりげなくも和のたたづまいをもたせています。
ー景観と外観ー
京都景観法の規制により特に中京区は制限が厳しいです
シンプルにまとめてみてもあくまでも和の家の外観にしなくてはなりません。外壁は左官壁で屋根はガリバリュウム鋼板の瓦棒葺き。破風や庇周りも左官で塗り込み破風も段を起こして塗り仕上げです。正面格子は物干しスペースですが格子で和のイメージと目隠しを兼ねています。
ー式台 檜の無垢板ー
和の玄関はやはり式台です。節の無い檜の一枚板で
厚みもなるべく薄い板が見栄えがいいでしょう。
腰板も檜材で統一しています。
ー子供室 杉板フローリングー
足ざわりの良い杉のフローリング
でも素材が柔らかく、キズや凹みはどうしてもあります。無垢材の中では比較的安価なのでおすすめではありますが。
五条大橋にほど近く 古の風情漂う通りにあります。
ここは京都景観法の美観地区にあり 外観も内部も京都に相応しい建築にしたいと考えました。
準防火地域という防火に関する制限の中で 構造体の木部を外部には表せないですが、 和のイメージを表現してみました。
格子 和室の外部建具を開けると前は道。
外部と完全に閉ざされた空間よりは少しは外の気配も感じたいです。
夏の通風のこともあり、開放しながらも全ては見せないように工夫しました。
式台 框 床板 腰板の節のない木目が美しいです。
--大津市下京区 新築--
【参考資料】
建築面積 50.10㎡
延床面積 97.72㎡
敷地面積 79㎡
規模 地上2階構造 W
居住家族構成 夫婦+子供2
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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